ネット電力の評判・口コミは?料金は本当に安い?メリット・デメリットを解説【2026年】

2026年9月27日

先に結論だけ知りたい方へネット電力について先に結論だけ知りたい方へ

  • ネット電力はSustainableEnergy(サステナブルエナジー)株式会社が提供する電力サービスで、旧「サステナブルでんき」から名称変更されたもの
  • 基本料金0円が特徴だが、電力量料金に加えて、市場価格に連動する電源調達費調整額や容量拠出金負担額も含めて総額を確認する必要がある
  • オール電化は対象外、申し込みはWebのみ、個人の支払いはクレジットカードのみなど、申し込み条件も事前に確認が必要
  • 基本料金の安さだけで判断せず、自分の使用量・エリア・料金変動の許容度をもとに他社と比較することが重要

※本記事は2026年9月時点の公式サイトの情報をもとに特徴を整理したものです。最新の料金・提供条件は必ず公式サイトでご確認ください。

ネット電力とは?サステナブルエナジーとの関係

ネット電力は、SustainableEnergy(サステナブルエナジー)株式会社が提供する新電力サービスです。同社は2021年5月に小売電気事業者(登録番号A0747)として電力供給を開始しており、東京都港区に本社、福岡市に九州支店を置いています。以前は「サステナブルでんき」という名称でサービスを提供していましたが、2023年にサービス名称が「ネット電力」に変更されました。運営会社自体に変更はありません。

公式サイトでは、申し込みから請求までを自社開発のシステムで自動化し、運営コストを抑えることで低価格を実現していると説明されています。供給エリアは沖縄県と離島を除く全国です。

ネット電力の料金プランと料金体系

一般家庭向けの主なプランは、大手電力会社の「従量電灯B」相当のお客様向けの「ネットでんきB」と、「従量電灯C」相当(kVA契約)のお客様向けの「ネットでんきC」です(関西・中国・四国エリアでは、それぞれ従量電灯A・従量電灯B相当が対象)。このほか、店舗や工場などの動力向けに「ネット低圧電力」もあります。

ネット電力の料金プランと料金体系

ネットでんきB・Cの最大の特徴は、基本料金が0円で、電力量料金が使用量にかかわらずほぼ一律単価である点です(北陸エリアのみ2段階)。たとえば東京エリアのネットでんきBは1kWhあたり27.00円で、東京電力の従量電灯B(29.80円〜40.49円の3段階)より低く設定されています。

ただし、「基本料金0円=電気代が安くなる」とは限りません。ネット電力の電気料金は、以下のような複数の項目から構成されているため、総額で判断する必要があります。

料金項目の構成概要
基本料金0円(契約アンペア数・契約容量にかかわらず無料)
電力量料金使用した電力量に応じて発生する料金(エリアごとにほぼ一律単価)
電源調達費調整額日本卸電力取引所(JEPX)の30分ごとの調達価格と使用量に応じて、加算または割引される費用
容量拠出金負担額将来の供給力を確保するための制度(容量市場)に伴う費用。2024年5月分の電気料金から請求
再生可能エネルギー発電促進賦課金全国一律で加算される国が定めた費用

※ネット電力には大手電力会社のような燃料費調整額はなく、その代わりに電源調達費調整額が加算されます。プラン内容や各種調整費の算出方法は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

エリアによって単価の有利・不利が異なる

ネット電力の電力量料金は、エリアによって大手電力会社との差が大きく異なります。たとえば中部エリアのネットでんきBは26.50円/kWhで、中部電力の第1段階(〜120kWh:21.20円)や第2段階(121〜300kWh:25.67円)より高く、第3段階(301kWh〜:28.62円)より安い設定です。九州エリア(24.50円)や関西エリア(22.90円)も同様に、使用量が少ない段階では大手電力会社の単価の方が低くなっています。

基本料金0円の分を差し引いても、使用量が少ない家庭ではメリットが小さくなる可能性があるため、自分のエリアの単価で確認しましょう。

ネット電力は本当に安い?基本料金0円を総額で比較

「基本料金が0円」と聞くと魅力的に感じられますが、実際に安いかどうかはすべての費用項目を合わせた「総額」で比較しなければ分かりません。

ネット電力は本当に安い?基本料金0円を総額で比較

一般的な大手電力会社のプラン(従量電灯など)は、「基本料金(固定)」+「電力量料金(段階制)」+「燃料費調整額」などで構成されています。これに対し、ネット電力は「基本料金0円」である代わりに、電力量料金や「電源調達費調整額」「容量拠出金負担額」などが加算される仕組みです。

総額比較の重要性
公式サイトの料金比較表は、再エネ賦課金・容量拠出金・電源調達費調整額を含まない単価の比較です。実際の請求額を比べる際は、毎月変動する電源調達費調整額や容量拠出金負担額を含めた1kWhあたりの実質的な単価がどうなるかを確認することが重要です。お住まいのエリアや季節ごとの使用量によって、どちらが安くなるかは異なります。

ネット電力の電源調達費調整額・容量拠出金とは?

ネット電力の料金体系において、特に理解しておきたいのが「電源調達費調整額」と「容量拠出金負担額」という2つの項目です。

電源調達費調整額:30分ごとの市場価格を反映する調整金

電源調達費調整額は、日本卸電力取引所(JEPX)の調達価格がネット電力の基準価格を超えた時間帯に使った電気には追加請求、下回った時間帯に使った電気には割引が適用される仕組みです。30分ごとの調達単価と、その時間帯の使用量をもとに計算されるため、同じエリアでも電気を使う時間帯によって一人ひとりの単価が異なります。

公式サイトでは、エリア別の平均単価が毎月公表されています。2026年8月分の平均単価は、東京エリア5.68円/kWh、中部エリア9.53円/kWh、関西エリア7.54円/kWh、九州エリア5.98円/kWhなど、いずれも加算(プラス)となっていました。この金額が電力量料金に上乗せされるため、表面上の単価だけでなく調整額を含めて比較することが欠かせません。

マイページで翌日の市場価格を確認できる
ネット電力のマイページでは、30分ごとの電気の使用量と、翌日のJEPXの調達価格を確認できます(デマンドレスポンスサービス)。価格が安い時間帯に電気を使うよう工夫できる家庭であれば、調整額を抑えられる可能性があります。

容量拠出金負担額:電力供給力を維持するための費用

容量拠出金は、日本全体の将来の供給力を確保するために、2024年4月から始まった「容量市場」の制度に基づき、すべての小売電気事業者が負担する費用です。ネット電力では、2024年4月の検針日以降(2024年5月分の電気料金)から、すべての契約者に「容量拠出金負担額」として請求しています。基本料金が0円であっても、こうした費用が使用量に応じて発生している点を認識しておく必要があります。

ネット電力は高い?料金が上がるケース・安くなるケース

ネット電力について調べていると「高いのではないか」という不安を持つ方も少なくありません。実際に料金が高くなってしまうケースと、安く抑えられるケースの具体的なパターンを解説します。

ネット電力は高い?料金が上がるケース・安くなるケース

料金が高くなりやすいケース

  • 市場価格(JEPX)が高騰している時期:電源調達費調整額が上昇するため、実質的な単価が高くなり、電気代の総額が上がることがあります。
  • 電気使用量が少ない世帯(特に中部・関西・九州エリアなど):大手電力会社の第1段階の単価がネット電力の単価より低いエリアでは、基本料金0円のメリットより単価差や調整額の影響の方が大きくなり、割高になるケースがあります。
  • 夕方〜夜など市場価格が高い時間帯に電気を多く使う世帯:電源調達費調整額は30分ごとの市場価格で計算されるため、使う時間帯によって負担が変わります。

料金を安く抑えやすいケース

  • 市場価格が安定している時期:調達コストが安く抑えられている期間は、基本料金0円のメリットを受けやすくなります。
  • アンペア数が高く、電気を多く使う世帯:大手電力会社の基本料金は契約アンペア数(40A、50A、60Aなど)が高いほど高額になり、電力量料金も使用量が多いほど高い段階になります。ネット電力ではこれらが0円・一律単価になるため、総額で有利になる場合があります。
  • 東京・東北・中国・四国エリアなど、大手電力会社との単価差が大きいエリア:公式の料金表では、これらのエリアでは第1段階から大手電力会社より低い単価が設定されています。

ネット電力の評判・口コミ

ネット電力(旧サステナブルでんき)は、市場全体での利用者の口コミ・評判がそれほど多く出回っていません。ネット上の声を見る限りでは、料金面でのメリットを感じている方がいる一方で、調整費の変動により請求額の見通しが立てにくいといった不安の声も見られます。

口コミの数が限られているため、ネットの評判だけで良し悪しを判断するのではなく、仕組みそのものを納得したうえで検討することが大切です。

評判をチェックする際の注意点
「電気代が安くなった」「高くなった」という口コミは、それぞれの契約時期やその月の市場価格、住んでいるエリア、元の電力会社での契約内容によって全く異なります。他人の評判だけでなく、自分の現在の検針票をもとにシミュレーションすることが何より確実です。

ネット電力のメリット

  • 基本料金が0円なので、電気をあまり使わない月や別荘・空き家などの固定費を抑えたい場合に有利
  • 契約容量(アンペア数)が大きい世帯や店舗ほど、本来かかる高い基本料金を削減できる
  • 電力量料金がほぼ一律単価のため、使用量が多いほど大手電力会社の段階料金との差が出やすい
  • 個人契約の場合、解約金がかからない
  • マイページで30分ごとの使用量や翌日の市場価格を確認できる
  • 沖縄県・離島を除く全国のエリアに対応している

ネット電力のデメリット・注意点

  • 電源調達費調整額が市場価格に影響されるため、毎月の請求額が予測しづらい
  • 市場価格が高騰した時期は、大手電力会社の従量電灯などに比べて実質単価が高くなるリスクがある
  • 基本料金は0円だが、容量拠出金負担額などの諸費用が加算されるため、完全な「使った分だけ」とは異なる
  • 電気使用量が少ない一人暮らしなどの場合、エリアによっては必ずしも安くなるとは限らない
  • オール電化の家庭は対象外で、卒FIT(太陽光発電の余剰電力買取)にも対応していない
  • 申し込みは公式サイトからのみで、電話・メールでは受け付けていない
  • 個人の支払い方法はクレジットカードのみで、紙の請求書は発行されない(マイページでPDFを確認)
  • 契約容量は現在と同じ容量での切り替えとなり、契約後の容量変更は原則できない

ネット電力がおすすめな人・おすすめしない人

おすすめな人

  • 現在の契約アンペア数が大きく、基本料金の負担をなくしたい人
  • 電気の使用量が多く、大手電力会社の高い段階の単価を払っている人
  • 市場価格等の変動による電気代の上下リスク(安くなるときもあれば高くなるときもある)を許容できる人
  • 事前に現在の電気代としっかりと比較したうえで、総額で安くなることを確認できた人
  • クレジットカード払い・Web完結の手続きに抵抗がない人

おすすめしない人

  • オール電化住宅に住んでいる人
  • 毎月の電気代の変動を避け、安定した料金で家計を管理したい人
  • 基本料金0円という言葉だけで、調整費等の追加費用を考慮せずに契約しようとしている人
  • 電気使用量が少なく、現在の電力会社でも十分に安いと感じている人
  • 口座振替や紙の請求書を希望する人

ネット電力の料金をシミュレーションする方法

ネット電力を検討する際は、公式サイトでの事前シミュレーションが欠かせません。検針票(または現在の電力会社のマイページ)を用意し、以下の項目を確認しながら比較を行いましょう。

  • 現在の契約種別(従量電灯B・Cなど)と契約アンペア数(AまたはkVA)
  • 過去数ヶ月分の電気使用量(kWh)および請求総額
  • 公式サイトで毎月公表されている、自分のエリアの電源調達費調整額の平均単価

公式サイトの料金比較やシミュレーションの単価には電源調達費調整額などが含まれていないため、最新の平均単価を上乗せして比較すると、実際の請求額に近い金額で判断できます。

ネット電力の料金をシミュレーションする

基本料金・電力量料金に加え、電源調達費調整額などを含めて、自分の条件で料金を確認しましょう。

ネット電力公式サイトを見る

※外部サイト(公式サービスページ)に移動します。オール電化の方は対象外です。

ネット電力の申し込み・乗り換え方法

ネット電力への申し込みは、公式サイトの申込フォームからのみ受け付けています。申し込み後の流れは以下のとおりです。

  • 1
    公式サイトの申込フォームから申し込む現在契約中の電力会社に登録されている名義・契約容量のまま申し込みます。
  • 2
    入力内容の確認入力内容や設備の状況が確認され、不明点がある場合はメールまたは電話で問い合わせがあります。
  • 3
    クレジットカードを登録する受理完了メールとクレジットカード登録のメールが届くので、カードを登録します。
  • 4
    切り替え・供給開始切り替え処理が完了すると供給開始日を記載したメールが届き、検針日に合わせてネット電力に切り替わります。

切り替えに伴う以下の不安事項についても確認しておきましょう。

  • 現在の電力会社への解約連絡:ネット電力側が連絡するため、自分で解約の連絡をする必要はありません。ただし、現在ほかの新電力と契約している場合は、その会社の違約金が発生しないか確認が必要です。
  • 工事の有無:スマートメーターが未設置の場合は送配電事業者が交換を行いますが、原則として立ち会いは不要で費用もかかりません。
  • 停電のリスク:送配電網は同じものを使うため、電力会社を切り替えても電気の品質が悪くなったり、停電が起きやすくなったりすることはありません。
  • 引っ越し先で申し込む場合:入居日(電気の開通日)が申込日から2週間後〜1か月先の場合のみ受け付けています。2週間以内に入居する場合は、一度ほかの電力会社と契約してから切り替える必要があります。

乗り換えの流れを詳しく知りたい方はこちら

手続きの手順や注意点をステップごとに解説しています。

電力会社の乗り換えガイドを見る

ネット電力の解約金・解約方法

個人契約の場合、解約金は発生しません。他社への乗り換えを希望する場合は、乗り換え先の電力会社へ申し込めば、乗り換え先が切り替え手続きを行います。なお、契約期間は供給開始日から1年間で、申し出がない限り自動更新されます。

引っ越しに伴って解約する場合は、氏名・住所・連絡先電話番号・ネット電力のお客様番号・引っ越しの日時をメールで連絡する必要があります。法人契約の場合は、解約に関する条件を電話またはメールで事前に確認してください。

ネット電力についてよくある質問

ネット電力は「高い」という噂は本当ですか?
「基本料金0円」だけで安くなると判断し、市場価格が高い時期に電源調達費調整額が加算されたことで割高に感じた方がいるのは事実です。一概に高いわけではなく、お住まいのエリアや使用量・使用時間帯、市場価格の変動によって総額が変わります。
ネット電力の電源調達費調整額とは何ですか?
日本卸電力取引所(JEPX)の30分ごとの調達価格が基準価格を超えた時間帯の使用分は追加請求、下回った時間帯の使用分は割引となる調整費用です。使用する時間帯によって一人ひとりの単価が異なり、公式サイトではエリア別の平均単価が毎月公表されています。
ネット電力の容量拠出金とは何ですか?
日本の将来の電力供給力を確保するための制度(容量市場)に基づき、小売電気事業者が負担する費用です。ネット電力では、2024年5月分の電気料金からすべての契約者に「容量拠出金負担額」として請求しています。
ネット電力は一人暮らしでも安くなりますか?
エリアによります。東京エリアなどでは大手電力会社の第1段階より低い単価が設定されていますが、中部・関西・九州エリアなどでは使用量が少ない段階の単価が大手電力会社より高くなっています。電源調達費調整額も加わるため、シミュレーションでの比較をおすすめします。
オール電化でも契約できますか?
公式の料金プランでは、オール電化の方は対象外とされています。オール電化住宅の方は、オール電化向けプランを提供している電力会社を比較検討してください。
ネット電力とサステナブルエナジーは別物ですか?
同じです。運営会社は「SustainableEnergy(サステナブルエナジー)株式会社」で、かつて「サステナブルでんき」と呼ばれていたサービス名称が、現在の「ネット電力」に変更されました。

まとめ

  • ネット電力は旧「サステナブルでんき」で、基本料金0円・ほぼ一律の電力量料金が特徴
  • 基本料金0円だけで判断せず、電源調達費調整額や容量拠出金負担額を含めた「総額」で比較する必要がある
  • 電源調達費調整額は30分ごとの市場価格で決まるため、価格変動リスクを許容できる人に適している
  • オール電化は対象外、申し込みはWebのみ、支払いはクレジットカードのみなどの条件も確認しておく
  • 個人契約なら解約金がかからないため、事前のシミュレーションを行ってから切り替えるのが安心

ネット電力が自分に合うか確認してみましょう

基本料金・電力量料金・調整費などを含め、自分の条件で料金を確認しましょう。

ネット電力公式サイトを見る

※記載内容は目安です。最新の料金・条件は公式サイトでご確認ください。

本記事の情報は2026年9月時点の公式サイトの情報をもとに作成しています。料金プランや費用項目は変更される場合がありますので、契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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Posted by msyuichi